トウガラシ
九州大学名誉教授 正山征洋先生所蔵のボタニカルアートを追加致しました。
トウガラシ
トウガラシは南米原産で、ナス科に属する1年草です。
夏に咲く花は白色5弁でナスの花とよく似ています。
世界中で栽培されており、品種が極めて多く、凄く辛いものから、甘いもの、味の良いものと千差万別です。
トウガラシの果実は最も良く知られた香辛料ですが、生薬名は蕃椒と呼ばれ、薬局方にも収載されています。
果実はカプサイシンおよびその誘導体、各種のカロテノイドを含み、それらの中でカプサイシンが皮膚刺激剤、健胃剤として機能しています。
昔、冬に唐辛子を靴に入れて皮膚を刺激し、しもやけ予防に使っていたことを思い出します。
2021年度のノーベル医学・生理学賞にはバニロイドレセプターを介して痛みや辛みを感じる仕組みの発見に対して授与されますが、その切っ掛けはトウガラシのカプサイシンにありました。
本画はパキソンによる1834年の作です。
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