講義要旨 斉藤正勝 20220123

要旨

黒焼の老舗、321年続く老舗薬屋「平井常榮堂」は2021年12月に閉店が予定されていたが・・・

一部分のみ継承者(9代目)現る。
医薬史上京都の伝統の一つとして、一子相伝の伝承民間医学の黒焼を世に残すべく、正山征洋教授を初め様々な分野の知り合いに声を掛けさせていただき書籍を作成したいと考えた。
古いものが消えゆく時代の狭間において、医薬業界に目を向けると、特に明治時代から消えゆく伝統薬や老舗の問屋・薬屋などが目を引きます。
それらの中で、今回は「平井常榮堂」の店舗と外装、内装、看板、器具、伝承薬などを紹介し、中でも同店舗で扱ってきた今となっては稀少で珍しい「黒薬」約300体が入手できたので、それらの詳細な記録を、後世に伝えることが使命と考えた。

また伝承薬の謎を1800年代〜1900年代時代背景から推理してみました。