アメリカニンジン

九州大学名誉教授 正山征洋先生所蔵のボタニカルアートを追加致しました。

アメリカニンジン

アメリカ人参は以前にも紹介しましたが、広東人参、洋参と呼ばれています。
日本では非医に入りますので健康食品として扱われていますが、胃腸を整える作用、中枢作用、抗腫瘍活性、強壮強精作用等が広く研究されています。
但し、通常の人参は虚証の人を目安に投与されますが、アメリカ人参は比較的体格の充実した人にも適用されます。
北アメリカやカナダでは年間乾燥重量約1000トンが生産されていますが、かなりの割合で中国へ輸出されています。
本画は1700年代後半の作品です。
地上部はアメリカニンジンを表していますが、根は人参固有のものではなく芋ころとなっています。
作者は根を見て確認することなく描いたものと思われます。
この様に形態的に間違った絵も見つかることがあります。楽しみの一つと言えるでしょうか。

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