芍薬
九州大学名誉教授 正山征洋先生所蔵のボタニカルアートを追加致しました。
シャクヤク
ボタン科に属する多年草です。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、との例え通り美しい花を開きます。
根にはモノテルペンの配糖体、ペオニフロリンを含んでいます。
ペオニフロリンは鎮痛、鎮静、抗炎症、抗痙攣、血圧降下、平滑筋弛緩等の作用を示し、芍薬そのものの薬理作用とほぼ同等です。
また、含有するタンニン類には血清の尿素窒素減少作用があります。
芍薬は桂枝湯、葛根湯、当帰芍薬散、四物湯等多くの漢方薬に配合されている中で、日本で比較的多く栽培されている生薬の一つです。
本画はカーチスによる1700年代末の作です。